平屋とマンションの大きな違いは、デザインの自由度にあります。平屋は、外観のデザインや間取りを自由に決められるため、理想のマイホームを作ることが可能です。一方のマンションは、最初からデザインや間取りが決まっています。ただ、物件によってはリノベーションで間取りの変更が可能です。
平屋とマンションでは、維持管理のしやすさも異なります。マンションで維持管理が必要なのは専有部分のみで、共用部分は管理会社が対応します。一方、平屋は全て自分で維持管理しなくてはいけません。内装はもちろん、庭や外壁、屋根などのメンテナンスも自身で対応する必要があります。
平屋のメリットは、間取りを自由に設計できる点です。マンションのような制約がないため、大きな和室を作ったり、ガレージを設置したりすることもできます。また、平屋は屋根裏のスペースを活用できるのもメリット。屋根裏にロフトや書斎を設けたり、高さを調整してスキップフロアを作ったりと、アイデア次第でさまざまな活用が可能です。
平屋のデメリットは、日当たり・風通しが周辺環境に左右される点です。隣地や周辺に大きな建物がある場合、日光がほとんど届かず、風通しが悪くなる可能性があります。住居部分が1階にあるため、空き巣のリスクが高い点もデメリットでしょう。安心して暮らすためには、窓を防犯ガラスにする、防犯カメラを設置するなど、防犯対策を行う必要があります。
マンションのメリットは利便性のよさにあります。一般的なマンションは、駅やバス停が徒歩圏内にあるほか、周辺にスーパーやコンビニなどの生活施設も点在しています。保育園や学校が近くにあるマンションも多いため、子育て世代の方に適しています。また、防犯面も充実しており、防犯カメラを始め、さまざまなセキュリティを導入しています。
マンションのデメリットとして、生活音・騒音が挙げられます。マンションは集合住宅で、上下階または左右の部屋に他の住民が暮らしています。そのため、子供の声や洗濯機・掃除機などの生活音が少なからず漏れたり、聞こえたりします。騒音がトラブルに繋がる可能性も否定できません。平屋よりも生活音や騒音には注意を払う必要があります。
平屋は間取りが自由に選べる一方、日当たりや風通し、防犯面などのデメリットがあります。マンションは利便性がよく防犯性が高い反面、騒音がトラブルを生むリスクが潜んでいます。
こうした違いがあるため、平屋は住まいの間取りやデザインを重視する方に適しています。マンションは立地を重視する方に向いているでしょう。どちらがよいか迷ったら、平屋やマンションの見学会に参加してみるのもおすすめです。