平屋を建てるなら、絶対に失敗・後悔したくないと考える方は少なくないでしょう。ここでは、よくある平屋の後悔事例を紹介しています。建てた後で後悔しないように、事前にしっかり確認しておきましょう。
デザインを重視した結果、間取りなどが疎かになって風通し・日当たりが悪い平屋が完成し、後悔をする方は少なくありません。窓を高めの位置に取り付けた、扉を小さめにしたなど、窓や扉の位置・外観をデザイン重視で決めてしまうと、こうした事態が起こります。
風通しと日当たりは、立地や周辺の建物によって大きく変わります。平屋を設計する際は、周囲の環境と建物の立地を考慮し、デザインを決めることが重要です。
リビングをよりおしゃれに演出する壁掛けテレビ。しかし、壁掛けテレビの裏に子供部屋を設置して後悔するケースもあります。子供部屋がテレビの裏にあると、子供の声でテレビの音が聞こえづらくなってしまうことや子供が部屋にいる時にテレビの音が気になるためです。
対処法としては、壁の間に防音材を入れる、吸音材を貼り付ける、などが挙げられます。建築コストがかさむうえ、子供の声が完全に聞こえなくなるわけではありません。設計段階から間取りを工夫することが重要です。
これは平屋に限りませんが、トイレに手洗い場を設置して後悔するケースもあるようです。固定資産税は、トイレの個数や状態によって加算の有無が変わります。便器と手洗いが一体化している場合、固定資産税は課税されません。
一方、トイレと手洗い場が離れていると、固定資産税の課税対象になってしまうのです。少しでも固定資産税を抑えたい方は、トイレに手洗い場を設置しないことも検討が必要です。
照明のスイッチの場所を遠くにしてしまった、場所が分かりづらいなど、照明スイッチの場所に後悔してしまうケースも。快適に暮らすなら、照明スイッチの位置も考えなくてはいけません。部屋ごとに分けて配置するのはもちろん、照明の付近に設置することが望ましいといえます。反対に照明から離れた場所にスイッチがあると、押しに行くために長い距離を移動しなくてはいけません。人によっては面倒に感じてしまうでしょう。
住まい全体のイメージを決める前に、外壁や屋根、窓やドアなどのパーツを選んで後悔する方もいます。先にパーツを選んだ場合、イメージとは違った平屋が完成してしまう可能性があります。確かに個々のパーツで見るとおしゃれかもしれませんが、全体で見ると浮いてしまうことも考えられます。
イメージ通りの平屋をつくりたい方は、最初に全体のテーマやテイストを決め、それに合った外壁材や屋根材などを選んできましょう。
おしゃれにしようと軒を短くした結果、玄関の中まで雨が入り込んでしまうという後悔も。軒が短いと、スタイリッシュなデザインになります。一方、雨よけの働きがなくなってしまうため、場合によって玄関内まで吹き込んでくることがあります。
雨に備えるなら、しっかりと軒の長さを確保しておきましょう。ただし、長すぎると日当たりが悪くなってしまうほか、建築コストが膨らむ点に注意しましょう。
外観や間取りなどにこだわった結果、死角があるデザインになってしまったというケースもあります。例えば、周辺から見えづらい場所に窓を設置した、道路から室内が丸見えになってしまった、などが挙げられます。こうした事態を防ぐには、死角となる場所の窓には格子を設置したり、フェンスや植栽で目隠しをしたりする必要があります。設計段階で死角ができていないか、入念に確認することも重要です。
平屋を建てた後に失敗した部分を改善したい場合、余計な費用がかかるので注意しましょう。後悔しないためには、プランニングの段階から住宅会社としっかり話し合い、懸念や不安を拭い去っておくことが求められます。完成予想図(パース)も活用しし、イメージ通りかどうかもチェックしましょう。スイッチの場所など細かな部分についても、住宅会社と相談して決めることが重要です。