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平屋住宅のメリット・デメリット

平屋は日本人にとって馴染みが深い住まいですが、1970年代の高度成長期には、複層階建ての家が当たり前になり定着しました。しかし近年、再び平屋人気が上昇しています。ここでは、なぜ平屋に注目が集まっているのか、平屋のメリットとデメリットについて解説しています。

平屋住宅のメリット4選

移動の動線が楽

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移動負担が少ないというのは、平屋の大きなメリットといえるでしょう。間取りをコンパクトにして移動負担を減らすことで、掃除や洗濯などの家事の動線が短くなり効率的にタスクをこなすことができます

同じフロア内に生活スペースが収まる構造のため、「家事をしながらでも、子どもの姿が見えるのは安心する」という親御さんも多いのではないでしょうか。例え各々が違うことをしていても、家族のことを身近に感じられるというのは素敵です。

平屋は階段を除いた作りにもできます。小さなお子さんがいる家庭では、階段からの転落による怪我の不安から解放されます。一般的に階段を作るためには、1.5畳のスペースが必要です。平屋ですとそのスペースを収納などに有効活用することが可能です。

元々バリアフリー設計で建てれば、老後も安心して暮らすことができます。自分が歳を重ねてからも、移動の負担が少ない過ごしやすい生活を送れます

小さなストレスとは無縁の生活となり、日常の満足感につながるといえるでしょう。

メンテナンスの負担を軽減できる

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平屋は、修繕費用や管理費用など、家にかかる手間や金銭的な負担が少ないというメリットがあり、平屋を終の棲家にしたいという方が増えているのも納得です。

住宅は建てたら終わりではなく、安心して暮らしていくためには、メンテナンスが必要です。資産価値を保つためには、外観を綺麗にするために外壁のペンキの塗り替えや屋根の修繕費などもかかります。

2階建ての場合、大掛かりな足場が必要となり、その分の費用がかかります。平屋の場合は、大掛かりな足場は必要ない場合がほとんど。外壁の塗り替えも屋根の修繕も、頑張れば自分でできてしまうこともあります

2階建てで給排水管が上の階にもある場合は、水漏れや詰まりで1階と2階の両方に点検や修繕が必要になることもあります。平屋は1階しかないので、水回りのメンテナンスもシンプルです。

開放的な空間で屋外にも出やすい

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平屋は2階建てと比べて荷重が小さく、地震に対する建物損傷のリスクが低いです。そのため、法で求められる耐震壁量が少ないというメリットがあり、天井、開口部、窓の設置において設計の自由度が高く、実際よりも広く開放感のある空間を演出できます。

平屋は必然的にすべての空間がつながっていて、リビングもプライベートルームも地続きです。その開放的なスペースは、従来のLDKにとらわれることなく、平屋ならではの多様な暮らしのリズムを楽しめることでしょう。

床が連続することにより視線が外に抜けやすいため、ワンフロアに大きな開口を設置することで、庭への出入りも容易に。各部屋の窓から屋外の花や緑を取り込むことで、落ち着きのある癒しの空間をつくることができます。

夏は涼風が入り、冬は温かい光が差し込み、心までのびやかな生活ができるでしょう。

災害に強い

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平屋は上に階がないため重量が軽く、地震発生時の建物へのダメージが小さくなります。つまり、大地震の際に、建物損傷や倒壊、崩壊といったリスクが軽減されることは明らかです。二階建ての家と比べて屋根に大きなソーラーパネルを設置できるため、大地震や台風に伴う停電などの被害も受けにくくできます。普段通りの暮らしをしながら、不測の事態に備えることが可能な点も平屋のメリットの一つです。

地震に限らず火災などの有事の際、玄関までの進路が塞がれた場合でも部屋の窓から脱出できるため、小さなお子さんを連れての避難も安心。いつやってくるかわからない災害から、大切な家族を守れる平屋は、家づくりを検討中の若い世代の関心を集めています。

平屋住宅のデメリットと改善案

坪単価が高くなる

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地価の高い都市では、土地の余剰空間が減ってしまうという大きなデメリットがあります。平屋は、二階建ての建物と同じ床面積で建てようとすると基礎も屋根も広くなりがちです。

そのため、外壁や階段などの工事費は平屋の方がかからないものの、2階建てと比べると、平屋は工事の初期費用が高くなってしまう傾向にあります。

予算と建ぺい率を事前に確認しましょう

平屋を建てるのであれば、しっかりと土地選定をし、予算内で建築可能か見定めておくのがよいでしょう。土地は、建ぺい率とって、その土地に対してどのくらいの広さの家を建てられるのかが決まっています。広い庭を重視したいのあれば、建ぺい率を気にする必要はありませんが、広い平屋を建てたいのであれば、建ぺい率も事前に確認しておきましょう。

見晴らしと日当たりに注意

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平屋を建てる際の注意点として避けては通れないのは、日当たりと見晴らしのよさを得られにくいということです。

土地の低い場所に平屋を建てると、見晴らしが悪くなるのはいうまでもありません。平屋を建てた時は周囲に建物がなくても、後から2階建て3階建ての複層階の建物に囲まれてしまうと、圧迫感や威圧感が高くなり、日当たりも悪くなります。

また、建物の床面積が広ければ広いほど、平屋の中心部は暗くなります。いくら広い土地に大きな平屋を建てたとしても、日当たりや風通しの悪い家では快適に生活できなくなり、後悔へと繋がるリスクがあります。

中庭や天窓などで設計を工夫しましょう

天窓、大きな窓、ハイサイドライト、トップライト、中庭などを設置するという工夫を施せば、風通りや明るさを取り込むことができます。もしくは、L字型やコの字型の設計にすることで、窓がない部屋をなくすことも可能です。広い平屋を検討しているのであれば、日差しの差し込みポイントを意識した設計するとよいでしょう。

周囲の視線が気になる

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平屋は、外から家の中が丸見えになってしまい、周囲の目線が気になる可能性があります。

外と地続きになっている平屋では、外部からの視線が向けられやすく、特に都市部のように隣家との距離が近い場合「いつも誰かに見られている」という気持ちを抱くかもしれません。

目線の高さが隠れる設計にする

平屋で周囲からの視線をカバーしたいのであれば、目線の高さに植木や塀などを作り外にいる人と目が合わない設計にすることがおすすめです。そうすることで、ワンフロアで生活していても周囲の視線を気にすることなく、快適に生活できるでしょう。

防犯に注意する必要がある

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プライバシーの面でももちろんですが、防犯の面でも注意も必要です。平屋は天窓やハイサイドライトを除く、ほとんどの窓やドアが地上に接しています。そのため、空き巣被害に遭うリスクが高くなってしまいます

防犯カメラや人感センサーを設置する

平屋には、徹底した防犯対策が必要不可欠です。窓に防犯フィルムを貼る、窓ガラスを二重にする、防犯カメラの設置、人感センサーライトの取り付けなど、空き巣のターゲットにならないように、事前に対策しておくことが重要です。