平屋を建てる際は、耐震性や断熱性、ソーラーパネル導入の有無などの性能を決める必要があります。ここでは、平屋の性能について、検討すべきポイントを詳しく紹介しています。
平屋は地震に強いといわれていますが、万が一に備えるなら耐震性を高めた設計にしましょう。例えば、壁面を耐力壁にすれば、耐震性をさらに高めることが可能です。耐力壁は横方向の揺れに強いため、地震に備えられます。
また、建物の形状をなるべく正方形に近づけることも大切です。建物の形状が正方形なら、どの方向からの揺れにも対応できます。耐震性を高めれば、大規模な地震への備えになり、マイホームという大切な資産を守ることにも繋がるでしょう。
平屋は屋根が近く、内部の空間が広いことから、暑い・寒いと言われることもあります。快適な暮らしを送りたいなら、断熱性を高めることが必要です。断熱工法を取り入れ、気密性を高める設計を意識しましょう。
断熱材も重要で、硬質ウレタンフォームなど、断熱性能の高いものを選ぶのがおすすめです。断熱サッシや、2重サッシを取り入れると気密性を高められます。なお、断熱性や気密性を高めると空気の循環が悪くなるため、換気システムの導入も検討することがおすすめです。
平屋の省エネ性能を高めたいなら、ソーラーパネルや太陽光発電システムの導入も検討が必要です。平屋は屋根面積が大きいため、多くのソーラーパネルを設置できます。ただし夜間は発電できませんので、蓄電池の導入も検討をおすすめします。
蓄電池があれば、昼間にソーラーパネルで発電した電力を夜間に利用できます。光熱費削減に寄与するほか、地震や台風など災害による停電への備えにもなるので、メリットが多いといえるでしょう。
平屋の性能にこだわるなら、ZEHや長期優良住宅に対応させるのもよいでしょう。ZEHは気密性や断熱性、省エネ性が高く、光熱費の削減も可能です。
ZEH住宅であれば、補助金を利用することもできます。長期優良住宅は、耐久性や耐震性など複数の住宅性能について、所定の条件を満たした住宅が認定されます。申請の手間はかかりますが、住宅ローン減税や所得控除など、さまざまな税制措置を受けることが可能です。
木材や土壁など、自然素材を使った平屋は多くのメリットがあります。中でも無垢材はナチュラルな木目や、経年変化する木の風合いを楽しめるのが特徴。自然を身近に感じる暮らしが楽しめます。自然素材には調湿作用があるため、室内の湿度を適度に保つことが可能です。
自然素材は基本的に化学物質を含んでいないため、住まいの化学物質を減らすことができ、シックハウス症候群のリスク低減も期待できます。
安心・安全な暮らしを実現するために欠かせない防犯対策。平屋を建てる際も、防犯面にはしっかりと力を入れましょう。窓からの侵入を防ぐためには、防犯窓や面格子などの設置がおすすめです。
費用を抑えたいのであれば、窓に防犯フィルムを貼るのもよいでしょう。補助鍵も防犯に効果的です。不審者が自宅の敷地内に入りにくくするために、センサーライトを設置するのも一手です。防犯砂利も合わせれば、さらに住まいの防犯性能を高められます。